「薬屋さんの正直ブログ」

富山県の薬剤師、前田がスキンケアの「リアル」をお話しします。

脱ステロイド報道にびっくりしました。

アトピーに悩む方を惑わせる報道でした。

 

報道番組でアトピー性皮膚炎の治療に欠かせない、"ステロイド"を悪者にして、『脱ステロイド療法』で、あたかも疾患が治るかのごとく期待を抱かせる内容でした。

 

これに対して日本皮膚科学会が局に抗議しました。

 

過去にステロイドを美白に使って大変な健康被害があったことも、アンチステロイドの情報がくすぶる理由かもしれませんね。

 

ユーザーの方からも何件か質問が寄せられたので、肌を知りつくした富山の薬屋として正しい解説をしたいと思います。

 

治療の基本

 

アトピー性皮膚炎を快方に向かわせるには、3本の柱薬物療法」「スキンケア」「原因・悪化因子の除去」があります。

 

最も大切なのは薬による治療です。

 

適切に薬(多くの場合はステロイド)を使うことで、症状を早く改善して、良い状態を維持することができます。

 

医師が肌の状態を見て、薬の使いかたを適切にコントロールしながら症状を抑えていくのですが、自分勝手な判断でステロイドをやめてしまうと、前にも増して症状が悪化することが多いのです。

 

アトピー性皮膚炎は悪化・緩解をくり返すので根気勝負、親身になって患者さんに向きあってくれるクリニックに出会うことも大切と考えます。


この過程をまとめたのが下図になります。

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治療と同じくらい大切なスキンケア プロアクティブスキンケア(予防美容)

 

アトピーを繰り返さない肌を作るため、症状の収まっている時期のスキンケアが重要です。

 

これを実践したほぼすべての方で、アトピーが治った・症状が軽くなった、再発の期間が長くなってきたという 改善がみられています。(重篤な免疫疾患による皮膚症状は除きます)

 

特別なスキンケアではありません。

 

タイミングを見極めて(図の症状が収まっているときがスキンケアのタイミング)しっかり保湿してあげるだけで、肌は健康を取り戻してバリア機能が回復します。


気をつけてほいしいのは、症状が治まっているとはいえ、種類のやたら多い成分の入った美容液や、肌の奥までの浸透性をうたったもの(界面活性剤やリポソームなどを多用しているものが多い)は避けるべきです。

 

シンプルで保湿効果の高いもので潤いを与えて、お肌を健やかにすることが大切です。


ホームページで 予防美容 の考えを紹介していますのでぜひ見てください。

www.product-innovation.co.jp

 

わたしのブランドにもおすすめしたいスキンケアがあります。

 

皮膚薬を販売しているときに、アトピーのお悩みを持ったお客様から相談を受けた際にお渡しした、"アトピーの知識とスキンケア"について詳しく解説したものがあります。

 

このブログで説明しきれないスキンケアの方法など参考になる情報があると思います。

 

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