寒い乾燥時期に、化粧品に肌がしみる(化粧品があわなくなる) 悩みがふえますね。
今回からこの“肌がしみる”原因をテーマにお話しします。
このテーマもボリュームがあるので2回にわけますね。
今回は肌がしみる原因をご説明します。
一番の原因はバリア機能の低下
お肌は、外側から表皮・真皮・皮下組織の3層構造で、一番外側にある角層では、潤いのある角層細胞が積み重なり、そのすきまを細胞間脂質が埋めて、お肌の表面を皮脂膜が覆うことで「肌のバリア機能」が形成されます。
この防衛機能によって、乾燥や雑菌・対汚染物質やアレルゲンなどを防いでいるのです。
寒くなって空気が乾燥してくると、バリア機能は衰えるので、肌がちょっとした刺激にも敏感になり、化粧品がしみたり、肌荒れを起こしたりするんですね。
このバリア機能を低下させる原因としては他にも、アトピー性皮膚炎・ニキビなどの肌トラブルや紫外線が挙げられます。
衣服(マスクも)などによる肌刺激や、間違ったスキンケア(特に洗願方法と洗顔後の保湿ケア)、などが考えられます。
肌が薄くなる【菲薄化(ひはくか)】
お肌が薄くなることでも、しみたり、ヒリヒリと痛んだり、赤みやかゆみ、乾燥を起こしやすくなります。
この肌が薄くなることを、菲薄化(ひはくか)と言います。
菲薄化の原因として加齢があげられます。
女性ホルモンが減少すると、真皮のコラーゲンやエラスチンの生成量が低下して、痩せてしまうからです。
また、若い人の間でも肌の菲薄化が見られます。
ゴシゴシ洗願・ピーリング、過度なクレンジングなどで角質を削ってしまうのですね。
角質がダメージをうけると、ターンオーバーにも影響が出てしまいます。
削られた角質を修復しようとして、ターンオーバーのサイクルが早くなって、未成熟な角層細胞が表面に上がってきてしまい角質層が全体に薄くなってしまうんです。
スキンケアのでの対策は?
① バリア機能の回復:特効薬や近道はありませんが、正しいスキンケアで劇的回復した事例も多いんです。
逆に言えば間違ったスキンケアでまったく効果なしに。
特にこれからの時期は徹底した保湿ケアなんですが…高価な美容液等は不要です。
洗う・潤して整える・守る。この3ステップを確実かつ迅速に終えることだけなんです。
詳しくはこのブログの過去記事、10月22日(金)に乾燥時期を乗りきる正しいスキンケア で詳しく解説してますのでご覧ください。
② 加齢による菲薄化(ひはくか)の予防
真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少を予防する効果のある化粧品は、正直なところ無いと判断します。
日常の食生活や生活習慣による影響がはるかに大きいのが現実です。
これも9月の過去記事 「化粧品でできない深層内面美容」 で詳しく解説してます。
前回では守ることを目的とした成分が主でしたが、近日中に補修のために造る機能に着目した製品も紹介できる予定ですので、お楽しみに。
③ 菲薄化(ひはくか)を招かない洗顔とクレンジング
洗顔は十分に泡立ててからこすらず顔になじむように、汚れが浮いてきたらきれいに残らぬように流します。
クレンジングもこすらない、汚れを浮かして流すのは同じでです。
それから冷水もダメですよ。
ふき取りもこすらない。
すべて優しくこすらないが基本です。
ホームページでも好みや目的に合わせた洗顔とクレンジングを2種類づつ紹介してます。
敏感肌の方にも好評ですので是非チェックしてみてください。
http://www.product-innovation.co.jp/cosmetics/