「薬屋さんの正直ブログ」

富山県の薬剤師、前田がスキンケアの「リアル」をお話しします。

冬は、「美肌菌」で潤いキープ 

冬の乾燥対策で忘れてはいけないのが 顔の「美肌菌」です。じつはこの美肌菌は乾燥が苦手なんです。今回はこの「美肌菌」のお話しです。保湿はしっかりしているつもりだけど、思ったように潤わない! なんて時には 「美肌菌」 が減ってしまっているのかもしれません。

潤い続ける力をキープする2つの条件
1 健康な角質層
角質層が健康だと 
角層の表面にある皮脂膜によるバリア機能が肌を覆って乾燥を防ぎます。
健康な角質には、角層細胞の中にあるNMF(天然保湿因子)のアミノ酸が、角層の中に水分を保つ役割を果たしています。潤いが逃げないようにする細胞間脂質が水分の蒸発を防いでいます。
2 「美肌菌」
重要なのが、「美肌菌」とも呼ばれる「表皮ブドウ球菌」です。皮膚の表面に存在し、汗や皮脂を原料にグリセリン脂肪酸をつくり出しています。グリセリンは保湿成分であり、肌のバリア機能を強化して脂肪酸が肌を弱酸性に保ちます。これがバリア機能なんです。その結果、弱アルカリ性を好む悪玉菌の増殖を抑え、肌の健康を保ちながらバリア機能を高めるのです。

このどちらが欠けても 潤い続ける力が不足してしまいます。

乾燥は「美肌菌」の敵
「美肌菌」とも呼ばれる「表皮ブドウ球菌」はお肌が乾燥すると、その数が減少し、お肌に潤いを与える「グリセリン」や、弱酸性に保つ「脂肪酸」の産生量も減少する、バリア機能低下のスパイラルに落ち込みます。
お肌が弱酸性を保てなくなり、アルカリ性に傾むくと、肌荒れやアトピー性皮膚炎の原因になる「黄色ブドウ球菌」が増殖してしまいます。

「美肌菌」の暮らしやすい環境を保ってください
日常の保湿ケアは欠かさず、以下のいくつかポイントをあげておきます。

☆ 1日に何度も石鹸などでで顔を洗うことは避け、さっぱりしたいときは、ぬるま湯で流すぐらいにしましょう。
☆ 菌なので 殺菌成分はNGです。
アルコール除菌シートなどはもってのほか、皮膚常在菌は生きている菌です、殺菌成分はNG!

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